お坊さんからのお知らせ
勇猛精進日記

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〜お坊さんメモ〜その26〜

2019.09.29

【〜お坊さんメモ〜その26〜】
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その26〜では七七日を司る薬師如来の紹介です。
忌日:七七日
逆修日:七月八日
三昧耶形:薬壷
種子:バイ
真言:オン コロコロ センダリマトウギ ソワカ
説明:満中陰にあたる七七日忌は薬師如来である。この仏は文字通り薬を司る医師の働きを象徴したもので「病気治しのお薬師さま」と現世利益の仏として信仰をあつめている。詳しくは薬師瑠璃光如来といい大医王仏、大医王尊とも呼ばれている。薬師如来のいる東方瑠璃浄土にの教主であり東方阿閦如来と同体である。東方瑠璃浄土に住む日光菩薩、月光菩薩が薬師如来の脇侍として薬師三尊が形成されている。また釈迦如来の化身、無能勝明王と真言が同じことから釈迦如来と同体ともされる。その姿は右手には施無畏の印を結び衆生に安らぎと勇気を与え、左手には薬壷を持ち病苦の苦しみを除く誓願をあらわしている。『薬師瑠璃光如来本願功徳経』によれば菩薩としての修行を始めた時、十二の誓願を立てた。その第六願と第七願は医療に関係がある誓願を立てている。第七願は「除病安楽」で「薬師如来の名号を聞けばどんな病気も消散して心身の安楽が得られる」という内容である。このことから信仰を集め除病、除災、延命、安産など祈られるようになる。薬師如来の功徳は像法と末法の二時に渡り普く衆生を利益する。