お坊さんからのお知らせ
勇猛精進日記

真は荘厳より起こる

2019年07月02日

「信は荘厳より起こる」を「真は荘厳より起こる」に変えて、
私が好きな言葉です。
ものごとの深い内実や内容が時に形式や外観から導き出され顕わになるという例えであります。
荘厳とは美しく飾り立てること立派に建立すること。
信心・信仰は心の問題であるが、そのはじめは神社仏閣の荘厳な装飾や豪華な建築の美しさに感心したり、感動したりすることから起こるものでもあり、外観・外貌をしっかりと整えることの大切さを伝える言葉であります。

善哉

2019年06月10日

真言宗の僧侶は「善哉(せんざい)、善哉」とお経をお唱えします。
まさに「善(よ)き哉(かな)、すばらしい」という意味です。
欧米では「6月に結婚する花嫁は幸せになる」といういい伝えがあります。
新たな夫婦、昔からの夫婦ともに善哉でありたいですね。
合掌

〜お坊さんメモ〜その21〜

2019年06月10日

各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その21〜では二七日を司る釈迦牟尼如来の紹介です。
忌日:二七日
逆修日:二月二九日
三昧耶形:宝鉢
種子:バク
真言:ノウマク サマンダ ボダナン バク
説明:仏教には様々な仏がいる。教理的にも何人の仏がいても構わないが、歴史的に実在した仏とみなされるのは釈迦如来だけである。「お釈迦様」と親しまれている仏教の開祖でカピラ城に誕生し、菩提樹の下で成道した。釈迦は五十年近く仏教の布教につとめ、多くの人々に受け入れられ仏教は飛躍的に増大し仏教の基盤がつくられた。最も起源の古い如来で、仏像の姿、形のモデルとなっている。胸の前で転法輪の印を結んでおり、これは説法をしている姿を意味している。説法することを法という輪を転がすといい、輪は古代インドの帝王の無敵の武器である。したがって説法はこの世の最強の武器のように優れており、人々の煩悩、邪見を破り正しい信仰に導く智慧を意味する。釈迦如来は大日如来の智慧の徳を司っている。胎蔵曼荼羅では釈迦院の主尊であり、その姿は智吉祥印を結んでおり法輪を転じ、慈悲を象徴する衣をまとい衆生を済度する姿をしている。脇侍として文殊菩薩、普賢菩薩を配して釈迦三尊としている。胎蔵曼荼羅では中台八葉院の天鼓雷音如来、金剛界曼荼羅では四仏の不空成就如来と同体である。また『理趣経』48では一切義成就菩薩と同体である。
画像:画僧 牧宥恵 作 「正楽院大曼荼羅」胎蔵曼荼羅より

あじさいまつりと青葉まつりのお知らせ

2019年06月06日

高幡不動尊のあじさいまつりと青葉まつりのお知らせ

【あじさいまつり6月1日~7月初旬】
高幡不動尊の梅雨時は、約250種約7500本の様々な種類のあじさいが一株ごとに異なった色合いを見せます。山の斜面になだれるように咲き誇る景観は素晴らしいもので、山腹には全国から可憐な山紫陽花や世界各地の紫陽花の仲間も数多く植え込まれ、これまでの景観がさらに華やかになっています。また、あじさいまつり期間中は様々な催しも開催されます。ここ数年散策路も整備され、山あじさい園も拡張されましたのでお誘い合わせてお楽しみ下さい。

【青葉まつり6月15日】
6月15日、大日堂にて弘法大師(空海)、興教大師(覚鑁)、両祖大師ご生誕慶祝法要を厳修いたします。
法話午後1時
法要午後2時
重ねて、時間の許す限りお誘い合わせてお楽しみ下さい。

修行体験〜礼拝行〜

2019年06月01日

私は心より如意輪観音へ帰依します。
今まで積み重ねてきた罪科のすべてを懺悔いたします。
どうか自他を迷わす煩悩や業の力を滅し除いてください。

〜礼拝行〜
修行体験ができるように只今企画を進めております。

〜お坊さんメモ〜その20〜

2019年05月27日

各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その20〜では初七日を司る不動明王の紹介です。
忌日:初七日
逆修日:一月十六日
三昧耶形:智剣
種子:カーン又はカンマーン
真言:ノウマク サマンダ バザラダン カン
説明:十三仏の最初に強い力で導くのが不動明王である。不動明王の「不動」とは菩提心が動かないことをあらわした名前である。降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉とともに五大明王といわれ、仏教の守護の任にあたる。「明王」とは医術や呪術などの神秘的な力をもつもののことで、不動明王はその代表である。厳密には不動尊、無動尊が正しいようだが、大日如来の勅命を受けて強情な荒くれ者を降伏させ教化させることから不動使者、無動使者ともいわれている。不動明王は大日如来の化身、つまり同体なのだ。胎蔵曼荼羅の持明院に住し、不動明王の姿というのは青黒い肌をした力強い青年の姿、顔は怒りをあらわにし左手には羂索を下げ、そして火炎に包まれ盤石という岩の上に座っている。また尊像として立っている姿のものもある。亡者は不動明王によってあらゆる煩悩を焼き尽され揺るぎない菩提心を起こして仏の道を進んでいく。大日如来は歴史的に活躍した釈尊とは異なり、宇宙全体の象徴である。しかし、大日如来は自らの位にとどまっているため、般若菩薩に姿を変え衆生に教えを導いている。それでもなお煩悩が強く救われないもののために「教令輪身(きょうりょうりんしん)」という恐るべき姿にかわり、不動明王の怒りに満ちた顔つきは仏の教えに従わない衆生に対し大日如来の怒りを表していることになる。その罪業に満ちた衆生を仏の道に導くために大日如来の使者として、あえて怒りの姿であられるのである。また不動明王の事を「如来使者」ともいう。不動明王の背後の火炎はあらゆる煩悩を焼き尽すことをあらわしている。右手の智剣は悪業を断ち切り、左手の羂索は心が揺れ動かないように縛り付けるものである。強い導きによって衆生が一度発こした菩提心は迷うで動かされることがないことをあらわしている。
画像:画僧 牧宥恵 作 「正楽院大曼荼羅」胎蔵曼荼羅より

光明

2019年05月20日

晴れ渡る青空、新緑の煌き。
太陽は燦々と降りそそぎ生命の輝きに悦びあふれる季節です。
苦難の人々を照らして迷いの暗闇を除くのは仏さまの慈悲、智慧の光明。
手を合わせて仏さまに出会うとき感じることができるはず。
心を照らすその光明を。

高幡不動尊 春季大祭国宝まつり

2019年04月26日

4月27日(土)から29日(月)ちょうどこの時期、境内が新緑に包まれる高幡不動尊において「春季大祭国宝まつり」が開催されます。
当山、住職と副住職は28日「世界平和祈願稚児練供養大護摩」に出仕致します。

4月27日(土)
大写経会 9:30~ (客殿3階)
写経奉納大護摩修行 11:30~ (不動堂)
記念法話 13:00~ (聴講無料, 塔院大ホール)
講師 淨福寺 廣澤隆之 先生
演題「ことばと身体」

4月28日(金)
五重塔公開 10:00~16:00
五重塔仏伝彫刻 10:00~16:00 (拝観無料)
世界平和祈願稚児練供養大護摩修行 13:00~ (不動堂)
奉納演芸 15:00~ (入場無料, 塔院大ホール)    
柳家三三 師匠 落語会
江戸家子猫 師匠 ものまね

4月29日(土・祝)
千体地蔵尊総回向法要 10:00~, 13:00~ (千体地蔵堂)
記念講演 14:00~ (客殿二階・聴講無料)
講師 東京都立大学名誉教授 峰岸純夫 先生
演題「中世多摩地域と高幡不動尊の歴史」
奉納神輿練り(地元愛好会奉仕) 12:30~
がらくた市(骨董市)・植木市ほか 終日

お時間の許す限りご参拝宜しくお願い致します。

第二十三回 正楽院茶筅供養茶会のお知らせ

2019年04月18日

温暖の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
多くの茶を点て人々を楽しませ永く使用した茶筅に感謝の誠を捧げたく存じ、併せてお添え釜を頂くことになりました。
閑古になられた茶筅をご持参になられ、お誘い合わせの上御参拝下さいますよう御案内申し上げます。
日時:令和元年 5月12日(日) 
   午前10時 茶筅供養・お炊き上げ
   午前10時15分〜午後3時半 茶会開筵
場所:正楽院 東京都立川市羽衣町 2-42-27  南武線西国立駅より徒歩3分
茶席:濃茶(花月楼) 表千家  松尾 宗俊
   薄茶(孔雀軒) 江戸千家 正楽院茶道会
   薄茶(客間) 江戸千家 佐藤 真宗
お問い合わせ:電話:042-522-4504 当日券もご用意しております。

覚悟

2019年04月10日

経典には「仏とは、覚と名づく。既に自ら覚悟し……」とあります。
仏教語の「覚悟」は「真理を見つけること」を意味し、「自覚すること」を尊重します。
新年度の始まりの月です。現在の心持ち、自らの覚悟を大切に!