お坊さんからのお知らせ
勇猛精進日記

立春大吉

2020年02月04日

立春大吉という言葉の意味は、暦の上での春であり古来は新年の始まりであった立春に人々や社会の幸せを祈る言葉である。

本年も宜しくお願い申し上げます。

2020年01月02日

昨年は大変お世話になりました。
令和最初の新年です。
最後まで明るく楽しい一年でありますよう、また皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
元日より本寺である高幡不動尊金剛寺にて皆様の所願成就を祈念しております。
本年も宜しくお願い申し上げます。

令和二年 元旦

年末のご挨拶

2019年12月31日

正楽院 正月観音大護摩供のお知らせ

2019年12月12日

正楽院檀家以外の方でもご参加頂けますので、どうぞ一読お願い申しあげます。

皆様の益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
当山年中行事であります観音大護摩供を下記の通り厳修致します。家内安全、身体安全、諸願成就など、一人ひとりのお祈りをお護摩の災に込め観音様のご加護を念じます。観音大護摩は年に一度の正月護摩です。是非ご参詣下さいますようご案内申し上げます。
合掌
令和元年 師走 立川山 正楽院

日時:平成31年1月12日(日)午後1時
場所:正楽院 八角観音堂
※観音大護摩をご修行致します。皆様のお願い事は
家内安全 身体安全 商売繁盛 厄災消除 當病平癒 交通安全
※お護摩札は一体につき五千円ご納入願います。
※お申し込みは1月5日迄とさせて頂きます。
※正楽院檀家以外の方でもご参加頂けます。

詳しくはお問い合わせ下さい。

成就

2019年12月04日

願いがかなうという意味で使われる成就は、本来「仏の境地に到達すること」を意味する仏教語です。
心願成就・開運成就・学業成就・良縁成就……。
さて皆さまは今年どんな願いをされ、その願いは成就されましたか?
来年はさらに成就多き年となりますように。

永劫

2019年11月18日

「劫(こう)」は古来インドの時間の単位を表します。経典には、広大な城に芥子粒(けしつぶ)を満たし、百年に一度一粒ずつ取り除き、すべての芥子粒を取り除いたとしても劫は終わらないとあります。七五三では、手を合わせて子供たちの健やかな成長と幸せが未来永劫続くことを願います。

布施浄慧化主猊下御晋山記念慶祝伝法大会

2019年11月18日

布施浄慧化主猊下御晋山記念慶祝伝法大会が、全国各地から約70名の僧侶が集まり、10日間に渡り京都にある総本山智積院にて開催されました。
私も勤修し、無事成満致しました。
神経を張りつめたなか、威儀を正して厳かにおこなわれましたが、益々精進しなければいけないと心を新たに致しました。
伝法大会は化主猊下のご晋山や特別な慶事を記念して行われます。
問答形式で真言宗の教義について修行僧の理解度や解釈の度合いをはかるための法会です。
この法会では、上席の僧から経典の解釈についての問題が出され、答える僧を竪者、答えを評価する僧を精義者と呼ぶことから「竪義」とも称されます。

南無大師遍照金剛

〜お坊さんメモ〜その28〜

2019年10月26日

〜お坊さんメモ〜その28〜
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その28〜では一周忌を司る勢至菩薩の紹介です。
忌日:一周忌
逆修日:九月二三日
三昧耶形:蓮華(末敷蓮華)
種子:サク
真言:オン サンザンザンサク ソワカ
説明:勢至菩薩という名は「大きな勢いで衆生を悟りに至らせる」という意味でその姿は左手につぼみの蓮華を持っている。つぼみの蓮華は衆生本有の浄菩提心をあらわしている。左手は胸の所で掌を仰ぎ指先を左の方に向け指を屈し人差し指だけを伸ばしている姿が一般的である。頭には宝冠をかぶり、その上には智慧をあらわす宝瓶をのせ、赤い蓮華台に座している。観音菩薩の慈悲に対し勢至菩薩は亡者を智慧の光明と威神力によって励ましながら浄土におもむく手助けをしてくれる。三千世界はもとより大魔王の宮殿も揺るがす程の威勢があるといわれ、智慧の力強さに例えられている。このような偉大な力によって地獄、餓鬼、畜生の三途の苦しみから救い出し衆生の迷いを取り除いてくれる。大悲心がすぐれて自在で衆生の菩提心を育むことを司る。『大日経』のなかでは「大勢至菩薩」という名で登場し胎蔵曼荼羅では蓮華部院の一尊としてあらわされている。また、観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀三尊の一尊でもある。
画像:画僧 牧宥恵 作 「正楽院大曼荼羅」胎蔵曼荼羅より

達者

2019年10月26日

学問や芸術の道に達した人を指すこの言葉は、仏教では仏道に深く達した人のことをいいます。
スポーツの秋や読書の秋と呼ばれるこの時期は、何をするにも良い季節です。
どうぞお身体に気を付け、お達者で。

〜お坊さんメモ〜その27〜

2019年10月04日

【〜お坊さんメモ〜その27〜】
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その27〜では百箇日を司る観音菩薩の紹介です。
忌日:百箇日
逆修日:八月十八日
三昧耶形: 蓮華(初割蓮華)
種子:サ
真言:オン アロリキヤ ソワカ
説明:仏典に基づく古代インドの供養、中陰の期間が終わり百箇日、一周忌、三周忌が続く。これは先にも述べたが、中国の伝統的な先祖供養に基づいている。この百箇日を司るのが観音菩薩である。この観音菩薩の正式名は「観世音」「観自在」の二種ある。鳩摩羅什の旧訳「世間の様々な声を観る」衆生がその名を一心に唱えれば、すぐにその声を聞き、危険や苦難から救済し願いを叶えてくれることから「観世音」。玄奘の新訳「観じることが自在である」慈悲のまなざしで衆生を観つめ、その願いに応じた姿となり救済してくれることから「観自在」といずれも生命あるものを見守ってくれるという功徳を表している。それら三十三の姿に変化し導いてくれる。その根本であり総体となるのが聖観音で一般的に観音菩薩とはこの聖観音をあらわす。
慈悲を象徴する仏であり、大日如来の大悲の徳を司る。救済の功徳について具体的な記述は『妙法蓮華経観世音菩薩普門品』54に衆生の願いに従って姿を変え法を説くと記載してある。また、偈頌には「念彼観音力」と「彼の観音の力を念ずれば」と何反と記してあり盗賊、火災、難破、猛獣など様々な厄難から救済されると説かれている。衆生をよく観察し苦悩を救うことが自在である。その姿は開きかけた蓮華を持っており、これは大慈悲の力によって衆生の心の中にある清らかな仏心を開かせ、安らぎと福徳を与えてくれる大清浄の誓願を意味している。胎蔵曼荼羅では蓮華部院の主尊であり、中台八葉院の四菩薩としも住し、また釈迦院や文殊院にも描かれている。勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀三尊の一尊でもある。