常楽会とは、お釈迦さまが入滅された2月15日にその徳を偲び、
感謝を捧げるために行う法要で、一般的には「涅槃会(ねはんえ)」といいます。
涅槃(ねはん)とは、お釈迦さまの入滅(にゅうめつ)と、
お釈迦さまが完全な悟りを得たことを指しますが、
私たちの宗派ではこの涅槃会を、煩悩を滅し涅槃を得た
お釈迦さまの徳性を表す四徳「常・楽・我・浄」から、
その前の二字「常楽」をとって「常楽会」と呼んでいます。
「常」とは永遠に変わらぬこと、
「楽」とは苦悩がなく安らかなこと、
「我」とはなにものにも縛られず自由自在であること、
「浄」とは一切の汚(よごれ)を離れていることです。
常楽会(涅槃会)では普通、涅槃像を掛け『涅槃経』や『遺教経(ゆいきょうぎょう)』など
お釈迦さまの入滅時の様子や、最後の教えを説いたお経を読誦します。
涅槃像には、お釈迦さまの入滅されたお姿と、
それを嘆き悲しむ多くの弟子や信者、動物たちの姿が描かれています。