お坊さんからのお知らせ
勇猛精進日記

永劫

2019年11月18日

「劫(こう)」は古来インドの時間の単位を表します。経典には、広大な城に芥子粒(けしつぶ)を満たし、百年に一度一粒ずつ取り除き、すべての芥子粒を取り除いたとしても劫は終わらないとあります。七五三では、手を合わせて子供たちの健やかな成長と幸せが未来永劫続くことを願います。

布施浄慧化主猊下御晋山記念慶祝伝法大会

2019年11月18日

布施浄慧化主猊下御晋山記念慶祝伝法大会が、全国各地から約70名の僧侶が集まり、10日間に渡り京都にある総本山智積院にて開催されました。
私も勤修し、無事成満致しました。
神経を張りつめたなか、威儀を正して厳かにおこなわれましたが、益々精進しなければいけないと心を新たに致しました。
伝法大会は化主猊下のご晋山や特別な慶事を記念して行われます。
問答形式で真言宗の教義について修行僧の理解度や解釈の度合いをはかるための法会です。
この法会では、上席の僧から経典の解釈についての問題が出され、答える僧を竪者、答えを評価する僧を精義者と呼ぶことから「竪義」とも称されます。

南無大師遍照金剛

〜お坊さんメモ〜その28〜

2019年10月26日

〜お坊さんメモ〜その28〜
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その28〜では一周忌を司る勢至菩薩の紹介です。
忌日:一周忌
逆修日:九月二三日
三昧耶形:蓮華(末敷蓮華)
種子:サク
真言:オン サンザンザンサク ソワカ
説明:勢至菩薩という名は「大きな勢いで衆生を悟りに至らせる」という意味でその姿は左手につぼみの蓮華を持っている。つぼみの蓮華は衆生本有の浄菩提心をあらわしている。左手は胸の所で掌を仰ぎ指先を左の方に向け指を屈し人差し指だけを伸ばしている姿が一般的である。頭には宝冠をかぶり、その上には智慧をあらわす宝瓶をのせ、赤い蓮華台に座している。観音菩薩の慈悲に対し勢至菩薩は亡者を智慧の光明と威神力によって励ましながら浄土におもむく手助けをしてくれる。三千世界はもとより大魔王の宮殿も揺るがす程の威勢があるといわれ、智慧の力強さに例えられている。このような偉大な力によって地獄、餓鬼、畜生の三途の苦しみから救い出し衆生の迷いを取り除いてくれる。大悲心がすぐれて自在で衆生の菩提心を育むことを司る。『大日経』のなかでは「大勢至菩薩」という名で登場し胎蔵曼荼羅では蓮華部院の一尊としてあらわされている。また、観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀三尊の一尊でもある。
画像:画僧 牧宥恵 作 「正楽院大曼荼羅」胎蔵曼荼羅より

達者

2019年10月26日

学問や芸術の道に達した人を指すこの言葉は、仏教では仏道に深く達した人のことをいいます。
スポーツの秋や読書の秋と呼ばれるこの時期は、何をするにも良い季節です。
どうぞお身体に気を付け、お達者で。

〜お坊さんメモ〜その27〜

2019年10月04日

【〜お坊さんメモ〜その27〜】
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その27〜では百箇日を司る観音菩薩の紹介です。
忌日:百箇日
逆修日:八月十八日
三昧耶形: 蓮華(初割蓮華)
種子:サ
真言:オン アロリキヤ ソワカ
説明:仏典に基づく古代インドの供養、中陰の期間が終わり百箇日、一周忌、三周忌が続く。これは先にも述べたが、中国の伝統的な先祖供養に基づいている。この百箇日を司るのが観音菩薩である。この観音菩薩の正式名は「観世音」「観自在」の二種ある。鳩摩羅什の旧訳「世間の様々な声を観る」衆生がその名を一心に唱えれば、すぐにその声を聞き、危険や苦難から救済し願いを叶えてくれることから「観世音」。玄奘の新訳「観じることが自在である」慈悲のまなざしで衆生を観つめ、その願いに応じた姿となり救済してくれることから「観自在」といずれも生命あるものを見守ってくれるという功徳を表している。それら三十三の姿に変化し導いてくれる。その根本であり総体となるのが聖観音で一般的に観音菩薩とはこの聖観音をあらわす。
慈悲を象徴する仏であり、大日如来の大悲の徳を司る。救済の功徳について具体的な記述は『妙法蓮華経観世音菩薩普門品』54に衆生の願いに従って姿を変え法を説くと記載してある。また、偈頌には「念彼観音力」と「彼の観音の力を念ずれば」と何反と記してあり盗賊、火災、難破、猛獣など様々な厄難から救済されると説かれている。衆生をよく観察し苦悩を救うことが自在である。その姿は開きかけた蓮華を持っており、これは大慈悲の力によって衆生の心の中にある清らかな仏心を開かせ、安らぎと福徳を与えてくれる大清浄の誓願を意味している。胎蔵曼荼羅では蓮華部院の主尊であり、中台八葉院の四菩薩としも住し、また釈迦院や文殊院にも描かれている。勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀三尊の一尊でもある。

〜お坊さんメモ〜その26〜

2019年09月29日

【〜お坊さんメモ〜その26〜】
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その26〜では七七日を司る薬師如来の紹介です。
忌日:七七日
逆修日:七月八日
三昧耶形:薬壷
種子:バイ
真言:オン コロコロ センダリマトウギ ソワカ
説明:満中陰にあたる七七日忌は薬師如来である。この仏は文字通り薬を司る医師の働きを象徴したもので「病気治しのお薬師さま」と現世利益の仏として信仰をあつめている。詳しくは薬師瑠璃光如来といい大医王仏、大医王尊とも呼ばれている。薬師如来のいる東方瑠璃浄土にの教主であり東方阿閦如来と同体である。東方瑠璃浄土に住む日光菩薩、月光菩薩が薬師如来の脇侍として薬師三尊が形成されている。また釈迦如来の化身、無能勝明王と真言が同じことから釈迦如来と同体ともされる。その姿は右手には施無畏の印を結び衆生に安らぎと勇気を与え、左手には薬壷を持ち病苦の苦しみを除く誓願をあらわしている。『薬師瑠璃光如来本願功徳経』によれば菩薩としての修行を始めた時、十二の誓願を立てた。その第六願と第七願は医療に関係がある誓願を立てている。第七願は「除病安楽」で「薬師如来の名号を聞けばどんな病気も消散して心身の安楽が得られる」という内容である。このことから信仰を集め除病、除災、延命、安産など祈られるようになる。薬師如来の功徳は像法と末法の二時に渡り普く衆生を利益する。

お彼岸です。

2019年09月22日

お彼岸は年に2回です。
春分の日、秋分の日を中日として1週間がお彼岸と覚えてください。

〜お坊さんメモ〜その25〜

2019年09月19日

【〜お坊さんメモ〜その25〜】
各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その25〜では六七日を司る弥勒菩薩の紹介です。
忌日:六七日 
逆修日:‪六月十五日‬
三昧耶形:蓮華上の塔 卒塔婆、賢瓶
種子:ユ
真言:オン マイタレヤ ソワカ
説明:弥勒菩薩という名前は梵語のマイトレーヤの音訳を語源としている。また意訳され慈氏とも呼ばれる。弥勒菩薩の頭には五仏を表す宝冠をかぶり、その宝冠には卒塔婆が描かれている。右手には蓮華を持ち蓮華の上には智水のはいった賢瓶が乗っている。賢瓶は智慧の水を行者にそそいで惑障を取り除く意味を持っている。胎蔵曼荼羅では中台八葉院の四菩薩として描かれており、金剛界曼荼羅では賢劫十六尊の筆頭とされる。左手は説法の印を結んでおり蓮華台の上で結跏趺坐している。一般的に弥勒菩薩は兜率天で衆生を教化しているが、釈尊入滅後五十六億七千万年の後に人間界に降りて来て釈尊の説法に溺れている衆生の救済をすることを約束している菩薩であると『菩薩処胎経』ぼさつしょたいきょう』52に説かれている。弥勒菩薩は「一生補処」の菩薩である。この意味は「一生の次には仏の位処を補う」ということで、成仏が約束されているということである。このように将来必ず成仏することから「未来仏」とも呼ばれるようになる。密教においては、現世をよりよく生きることを重視するために、未体の救世主という働きよりも仏の可能性を持った菩薩として弥勒菩薩の役割は強い。『大日経疏』53には慈氏菩薩として登場し金剛界曼荼羅の金剛因菩薩、『金剛頂経』『理趣経』では纔発心輪法輪菩薩と同体である。

水子供養

2019年09月08日

当山では、様々な事情により生まれ出ることが叶わなかった水子を精一杯御供養させて頂きます。水子供養は全て個別で法要させて頂いております。
ご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
別談: 水子供養は御供養です。お祓いとは違います。一度供養をしたから、もうしなくて良いわけではありません。
日本の民間信仰では追善供養を供養と呼びます。追善供養とは亡くなった方の冥福を祈るために、この世に残された者があとから追って善事を行うことであります。善事を行うことの出来ない亡者に代わり、遺族等が善事を行い、その功徳を亡者に廻向することによって死後の状況を少しでも良くするように祈るのであります。
回忌法要があるように、何度でも御供養することをお勧め致します。
といった個人的意見でございます。

〜お坊さんメモ〜その24〜

2019年08月28日

各周忌、回忌を司る仏様をまとめてみました。
〜お坊さんメモ〜その24〜では五七日を司る地蔵菩薩の紹介です。
忌日:五七日
逆修日:五月二四日
三昧耶形:如意宝珠、錫杖、幢幡
種子:カ
真言:オン カ カ カ ビサンマヤ ソワカ
説明:地蔵菩薩とは大地の蔵を持つ菩薩ということであるから大地があらゆる生き物を育てているように、すべての衆生を限りなく救っていくという意味になる。釈尊入滅後、弥勒菩薩が出生するまでの無仏のあいだ救いの仏とされている。地蔵菩薩は良く知られているように剃髪の姿で他の如来、菩薩と異なり、この姿は中世の童子の姿と類似して子供の守り仏となっていく傾向のひとつである。悪業をなしたものが生まれる地獄に落ちたものを救済する仏の中では観音菩薩、不動明王もいるが圧倒的に地蔵菩薩が登場することが多い。地蔵菩薩の菩提心は堅い大地のように堅固であり、衆生の苦を引き受けるとされる。まさに大地の徳を象徴した仏である。一般的には左手に如意宝珠を持ち、右手には与願印を結ぶことが多い。立像の姿の時に用いられる錫杖は地獄世界を行脚し苦しむ人々を救う象徴である。また如意宝珠は大地が無限の宝を生み出すように人々に宝を与える働きと重ね合わせ、あらゆる望みを与えてくれる。金剛界曼荼羅では金剛幢菩薩と同体である。胎蔵曼荼羅では地蔵院の主尊であり、また石井祐聖氏によれば51大日如来、阿弥陀如来、愛染明王、閻魔天、地天などと同体とされている説もあると述べている。地獄の閻魔王と同体であることから、地獄の亡者を救済するという地蔵信仰が成立した。
画像:画僧 牧宥恵 作 「正楽院大曼荼羅」胎蔵曼荼羅より